Facebookから忽然と姿を消し、 帰らぬ日記となった沖縄旅4日目。
数少ない残された写真から 記憶を呼び覚まし、 ぼく、書きます!!
2015/3/15
距離:80km
東村→辺戸岬→国頭村
ずぶ濡れテントで迎えた朝
パチパチ! 昨日から降り続く雨の音で目を覚まし、 恐る恐る薄暗い朝に飛び出します。
3月の沖縄の朝はまだ寒く、 震えながら濡れたテントをたたみます。
正直、もう心が折れそうな朝…
そんな僕を誘ってくれたのが Facebookの日記に寄せられたコメントやいいね!でした。
友人からのエールに胸が熱くなります…
憂鬱さを吹き飛し、エンジンがかかりました。
ひとり旅に出るからこそ、 仲間の有り難さに気がつき、
自分が日々どれだけの人に 支えられて生きているのかを思い知ります。
そう考えると、 僕はひとり旅なんてしたことないのかもしれません。
いつもたくさんの人に支えられて 走ることができています。
沖縄の本気
ついに沖縄最北端を目指していくのですが、 いやはや、沖縄県の北側…
人が立ち入る場所ではない。
自転車泣かせの強烈なアップダウン!
鬱蒼と茂ったジャングルから 飛び出してくる様々な動物!! (ヤンバルクイナ飛び出し注意の標識)
突然現れた灼熱の太陽! (雨が蒸発し、蒸し風呂状態、やだ)
沖縄=パラダイス
だと思っているそこの諸君。
一度沖縄の灼熱に蒸され、 ヤンバルクイナの突進を2,3発食らった方が良い。
汗で視界がにじむ中、 懸命に最北端「辺戸岬」(へどみさき)を目指します。
最北端!辺戸岬
早朝から必死に自転車を漕ぎ、 なんとか辿り着いた「辺戸岬」。
最北端から水平線を眺め、 これから北へ北へと向かっていく、 自分の旅路に思いを馳せていました。
8000万ハムニダ
そんなところに現れたのが、 イケイケの韓国人カップル。
(あっ、韓国も行ってみたいな!)
おいおい、こっちは 出家した僧侶みたいに生きているんだ、 (出家したくて出家している)
イチャイチャするのだけはやめてくれよ!
と思ったところ、 どうやら様子がおかしい…
スタイル抜群の女性が、 これでもかというほどポーズを決める! 決める!決めています。
彼は最初の一枚こそ喜んで シャッターを切りましたが、
8000万種類はあるのではないかと 思わせるほどに次々と繰り出されるポーズにたじたじでした。
彼は「一緒に撮ろうハムニダ!」と彼女の横に並んで 自撮り棒を準備しますが、
1枚だけ撮り終えると、 また彼女の8000万ハムニダが始まり、 彼はひたすらに写真を撮らされていました。
ついに彼は我慢の限界をむかえ、 デジカメを彼女に押しつけ、
「ハムニダ!!」と叫び、 ひとり去ってしまいました。
韓国ドラマのように 「待って!私あなたのことが好きなのハムニダ!」
という展開が訪れるかと思いきや、
彼女はひるむことなくポーズを決め、 押しつけられたデジカメで、
自撮り8000万ハムニダを続けたのでありました。
そりゃ彼もハムニダするよな…
と気の毒に思いながら、
通りすがりの旅人の僕は 豪快に沖縄そばを食らうのでした。
国頭村へ
(くにがみそんへ)
なんだかんだ僕も自撮りハムニダをして思い出を残し、 辺戸岬を後にしました。
予定は3日目の逆走事件により 総崩れしています。
そのため、 どこまで走るのか、 どこで眠るのか、 何にも決まっておりません。
まあ、いいではないか、 予定、スケジュール、くそくらえ!
予測できる人生なんて 僕は生きたくもない!!
おっと、熱くなってしまいましたが 普通に宿をどうしようか、 頭を悩ませていました。
民宿ヤンバルクイナ
まじかよ! 今日標識に「飛び出す!」って書いてあった やつじゃないか!
「民宿ヤンバルクイナ」
の看板を見たとき、 僕は焦りました。
ヤンバルクイナは危険な動物。
なにしろ、 ジャングルの中からミサイルのように 突進してくるのです。 (僕の勝手なイメージ)
そんなやつらがいる宿に泊まれば、 ああ、目が覚めるころには 僕はハチの巣だ…
しかし、近くを探しても、 他に良さそうな宿が見つかりません。
何より、3日も体を洗わず、 洗濯もできないなんて、 当時の僕は絶対に考えられませんでした。 (後に全く気にしない「ゾーン」状態に入る)
意を決して、 民宿ヤンバルクイナの門を叩くと
ああ、なんて素敵なところなんだ…
おばちゃんが洗濯機の使い方まで 説明してくれるではないか。
民宿のあたたかさに心癒された僕は サッとシャワーを浴びて、 オリオンビールで一人「あり乾杯!」。
3日ぶりの布団に 「有難うございます」と呟き、 爆睡しました。
さて、明日はいよいよ、 華やかな沖縄の観光地を巡ります!
沖縄チャリ旅4日目、 ご愛読ありがとうございました。
Comments