6月に向かう北海道は
緑あふれる季節です。
この時期の北海道の緑は何度見ても感動します。
木々や野花たちは
一斉に鮮やかな葉を伸ばします。
まるで誰かが合図をしたかのように。
その力強さや迫力に
いつも圧倒されます。
叫び声をあげるような緑
爆発するような緑
いつもそんな風に感じます。
きっと長くて過酷な冬を越えたからこその美しさなのでしょう。
今日はそんな北海道の緑を
オールドレンズで撮って来ようという
ちょっぴり変態的な記事です。
XR Rikenon 50mm F2
今回使うのは、
XR Rikenon(リケノン)50mm F2
富岡光学
という1978年から使われ始めたオールドレンズです。
(ぼくのものは初代ではなくL型なので
もう少し後に作られたものですね)
オールドレンズとは、
フィルムカメラ時代に作られたレンズのことで、独特な雰囲気や味わい深さが魅力です。
また、最新のレンズと比べて
比較的値段が安いこともオススメポイントです。
ぼくも気がつけば、
オールドレンズが7本。
どれも魅力的で完全に沼へとまっしぐらです。
そんなぼくに対して
カメラ好きの友人である
たくえもんさんが
"和製ズミクロン"と呼ばれる
素晴らしいレンズがあるらしいよ
とささやいてきたのが
ことの発端です。くそう。
(ズミクロンはLeicaが出している最高にカッコいいレンズです。
写りはもちろん素晴らしいので、今度ぜひ紹介します!)
さあ!RIKENONと北海道の緑の魅力を。
まずは札幌の中心部を
ズドーンと貫いている大通り公園を歩きましょう。
今回はRIKENONのそのままの魅力を伝えたいので写真は加工なしの撮って出しで載せてみます。
ボディは
PENTAXK70と
PENTAXK-1Mark IIです。
まずはじめに感じたのは
「えっ、すごく綺麗に写るなあ」という
シャープさ、解像感です。
また、
PENTAXの緑の表現力の豊かさを
たっぷりと引き出してくれるレンズだと感じます。
ふじの花の淡い紫も
絶妙に表現してくれています。
実にシャープ。
オールドレンズにこのシャープさを期待していなかったのでただただ驚いて撮っていました。
そしてもちろん、
開放でオールドレンズの魅力たっぷりな
ふんわりとした写真も撮れます。
最新のレンズはバッチリ仕上げて
こういった光の線は写り込まないように
なっています。
あえて、光を豊かに写し込みながら
作品をつくっていけるのも
オールドレンズの魅力ですね。
北大へ
次は北海道大学まで足を伸ばします。
北大は日本最大の敷地面積を誇るひろーい大学。
カメラ片手に4年間を過ごしても
きっと撮りきれないことでしょう。
ポートレート風にクラーク像を撮りたい!(あれこれ構図を考えてかなり変態だったと思います)
クラークさんを写してみて、
ボケはやや硬めだと感じました。
シャキンとした仕上がりになるかなと思います。
けれども、光を上手につかってあげれば
ふわふわの写真も撮れます。
オールドレンズはどこか
あたたかい雰囲気というか、
写真の中に物語がうまれるような感覚があって、
家族写真や子どもの撮影に使っても
とっても素敵なんじゃないかと思います。
寝転びたくなる綺麗な花のじゅうたん
やわらかさもシャープさも表現できて、
バランスのとれたレンズだと感じます。
小さくて、軽いので、
旅行にこのレンズ1本だけでも
いいなと思えるレンズでず。
度肝を抜かれたシャドウの表現
オールドレンズをつけた場合、
カメラのほぼすべてのことを手動で行わなければなりません。
ちょっぴり大変ですが、
写真の表現力を磨くための
最高のトレーニングだと思います。
そのため、
うっかり暗めな写真になってしまうこともあります。
しかし、それが功をそうしました。
ああ、暗いな、アンダーすぎた、、、
むむっ!!これは!
となったわけです。
写真の中の暗い部分が
本当に深くて吸い込まれそうな魅力に
溢れている...
このレンズの一番の魅力は
シャドウの表現の豊かさなのではと
感じました。
うむ。目で見るよりも奥行きがある感じ。
木陰でバレーボールをする二人が
とっても絵になっていて、
思わずスパイクを決めそうになりました。
小川で遊ぶ子どもたちの
笑顔が眩しすぎて、
思わず川にダイブしそうになりました。
それにしても、
あの子、川をずっと眺めて
何をずっとみつめているのだろう...
なるほど。これは綺麗だね。
子どもは綺麗なものを見つける天才ですね。
爽やかな青空の表現もお見事!
うむっ!いいレンズだ!!
この日は暑くて
クラークさんも木陰で涼んでいました。
北大は四季を通して
美しいので
北海道に観光に来た際には
ぜひ訪れてみてくださいね。
安くて美味しい学食や
オシャレなカフェもあります。
円山をお散歩
シャドウの表現力の豊かさはこんなシーンで、ものすごい奥行き感を発揮します。
吸い込まれそうな世界観...
このレンズで森を歩くと
ジブリの世界に行けることが分かりました。
エゾリスくんも発見!
(一瞬の出来事で死ぬ気でピントを合わせました)
山頂からは札幌の街を一望できます。
30分もあれば登れるような山なので、
ワイルドに札幌を観光してみたいという方にはこちらもオススメです。
さて、変態企画
「北海道の緑をRIKENONで」
は楽しんでいただけましたか。
オールドレンズの魅力、
写真の魅力、
北海道の魅力が、
すこしでも伝われば嬉しいです。
読んでくださり、
ありがとうございました。
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