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執筆者の写真Keita Okuhira

【チャリティーコンサートを終えて】

更新日:1月30日



想像もできない。


温かい空間に

ふわり夢心地。


ひとりでは出会えなかった光景。


溢れる笑顔と涙。


みんな心のどこかで

悲しみの置き場に困っていた。


こんな風に思いっきり笑ったり泣いたり

したかったんだよね。


「被災地に温かさを届けたい」


20人のスタッフと出演者

60人の観客

配信を見つめる85人


みんな想いはひとつだ。


お寺の本堂に音楽が響けば

ぼくらの心はつながって。


さあ、届いて

音にのって


明日はきっと

今日よりも明るい。



【夢心地】


家族に教員時代の教え子たち、

今の仕事の大好きな子どもたち。


高校野球時代のマネージャーに

職場の代表、

江別の仲間に、札幌の仲間、

音楽仲間に、たくさんの友人。


夢みたいに

大切な人が大集合したこの空間

温かいに決まっている。


まばたきするのがもったいないくらいに

幸せな光景だった。


「この場所にいさせてくれて有難う」


そんなことを言ってくれた人がいた。


すごいな、

僕もまったく同じこと、

考えていたんだ。



【私がボランティアに参加した理由】


小学生の女の子が緊張しながら話してくれた。


一生懸命言葉を考えて、メモして、

絵まで描いてくれた。


本当はピアノも

弾こうとしてくれていたみたい。


もうそれだけで

チャリティーコンサートをやって

よかったなと心から思った。


車の中で冬の夜を過ごす寒さも


津波に巻き込まれた海の生き物たちの気持ちも


僕には想像もできていなかった。


いつも子どもたちに

教えてもらってばかりなんだ。


震える声で伝えてくれた

澄み切ったやさしさが会場の空気を変えた。


みんなにとって

この瞬間がより一層

大切になったひとときだった。



【キッズアーティストコーナー】


スタッフとして支えてくださっていた

奈津希さんから前日に連絡があった。


「思いついちゃいました!」


本番ギリギリの思いつきにこそ、

本質があったり、面白いことを

僕はプレゼンや授業づくりでたくさん学んだ。


「やりましょう!!」


間違っていなかった。


子どもたちが描いた絵を買うことができ、

それが募金になる。


「被災地のために何かできた」


ほんの少しでも、

子どもたちに感じてもらえたなら

悲しみに暮れる心がちょっぴり楽になったり、

もっと何かしたいと思ってくれるかな。


いつか目の前に困っている人がいたら

手を差し伸べてくれるかな。


そんな願いを込めた企画だった。


それだけじゃなかった。


どの絵もびっくりするくらい温かくて、

手に取る人みんなを笑顔にしていたんだ。



「本当にみんなの笑顔がいい日だったね」


そんな観樹さんのやさしい言葉に


胸が熱くなった。



いつもは寒い本堂が


寒くなかったのは


みんなのおかげだ。



心を込めて大切に歌ってくれた。



【温かいね。】


「温かいふるまい料理をやりましょう」

一緒にイベントをつくってくれた仲間の一言がきっかけ。


「みんなのために

少しでも美味しいものが作りたい」

当日のギリギリまで妹と揉めた。


「材料費はお父さんが出すよ」

会場には来れない父からのエール。


「調理の人手が心配だから」と

JRと地下鉄を乗り継いでかけつけた

やさしい母さん。


「おばあちゃんが石川にいて、

離れているけれど私も何かしたい」

誰も知り合いがいなくともお問い合わせから

エプロンを持参して、参加してくれた大学生。


たくさんの人のやさしさで完成したスープ。


温かい。


「ケイタ飲めてないでしょ」


歌い終わるとすぐに

コップを持って走ってきた7歳の男の子。


涙が出るくらい温かかったよ。




復興支援チャリティーコンサート「やらない善より」


温かいコンサートを

一緒につくってくださった

スタッフ、出演者、会場のみなさん

本当にありがとうございました。


一生忘れない眩しい一日になりました。



photo by Yuusuke Kusunoki

Takumi Umemura


2024年1月28日








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